型枠工事業
型枠工事業は、RC(鉄筋コンクリート)構造物を造るために、組まれた鉄筋の周りに型枠を建て込んでいく仕事です。
コンクリートを固める前の型を作っていく作業になります。マンションやビルや戸建て住宅、学校や病院、高速道路やダムなどの建物には、RC(鉄筋コンクリート)構造物で造られている事が多く、地域の人の流れを生み出すための建物を造る、『縁の下の力持ち』の役割を担っています。そういった地域創生に関われる仕事に魅力を感じ、型枠大工を目指す方もおられます。
型枠大工が造る建物の土台(基礎)や建物の躯体には、mm単位の精度を求められるため、日々の経験と技術取得の積み重ねが大切です。迅速かつ精度良い仕事を行えるよう工夫し、信頼し続けてもらえる企業を目指しております。
型枠工事とは
型枠工事がどんな仕事なのか、一般の方はよく分からないと思います。
「型枠」とは、「コンクリート製のビルやマンションなどを建設する際に必要な木造の枠」のことです。
「型枠大工」とは、型枠工事を担当する職人のことです。
型枠大工は、鉄筋コンクリート構造物には欠かせない工程の一翼を担っています。
マンションなどの大きな柱や壁や梁など建物の基本となる部分は、鉄筋などで作られた骨組部分にコンクリートを流し込んで作ります。コンクリートは液体のようなものなので、決められた寸法の形に仕上げるには何らかの枠を作らなければなりません。
一般的な枠の材質は、熱帯材から作られた合板や桟木などを使用し、設計通りに木造りの枠を作ります。この枠を作るのが型枠大工の仕事なのです。
型枠大工は、高い技術が必要です。「垂直精度±3mm」が必要です。
型枠大工の魅力
型枠大工のお仕事は、とても魅力的な仕事です。
型枠大工とは、何もない場所にゼロから造り上げる作業であり、その建物は形として後世に残っていきます。
街を見渡せば、自分たちが関わった建物を日常生活で見ることが出来るので、家族や知人に自慢出来る仕事であり、とてもやり甲斐があります。
頑張った仕事が形になり、自分の腕を試せる誇りあるお仕事なんです。
型枠大工の仕事
垂直精度±3㎜が、型枠工事業界の一般的な許容範囲なんです。
これ以上の歪みが出ると、建物の強度に大きな影響が出てしまいます。
コンピュータを使用せず人間の手で、図面との誤差を±3㎜以内におさめることは非常に難しい作業です。それが、型枠工事の重要な仕事なのです。
ここでは、一般的な型枠工事の流れを掲載しています。
STEP1 拾い出し
施工図から柱、梁、壁、スラブ等の寸法と形状を拾い出し、加工図を作成します。
STEP2 加工
拾い出しで作成した加工図を基に、ベニヤや桟木を使って加工材を作ります。
資材倉庫で製作した加工材は、当社の資材運搬担当者がトラックで現場へ持っていきます。
STEP3 墨出し
型枠の建て込み位置や大きさや高さを特定するために線や印をつける作業です。
線や印をつけるときに墨ツボを使用することから墨出しと呼ばれています。
STEP4 建て込み
加工材やパネルを墨の位置に合わせながら型枠を建てこみます。施工のポイントは垂直及び平行です。
『型枠の精度の良さ』によって躯体の良し悪しが決まります。コンクリート打設時には型枠がパンクや変形を起こさないよう、金物で締め付けをします。
締め付け後は、締め忘れがないか全体を確認し、打設に備えます。
STEP5 コンクリート打設
コンクリート打設の前には点検を行い、打設中は大工さんも立ち合います。
コンクリートの打設は全体工事の中でも大イベントとなります。
STEP6 型枠解体
打設完了後、コンクリートが固まり強度が出た時点で型枠を解体します。
解体作業は型枠解体のプロがします。
STEP7 躯体完成
躯体工事が終わると徐々に内装工事が始まります。
躯体工事を担う型枠業者は竣工までの重要なバトンを握っています。